行事(イベント)

■土佐はし拳全日本選手権大会


【はし拳とは?】

「はし拳(はしけん)」は、高知の酒席で古くから親しまれている、箸を使ったユニークなお座敷遊びです。お互いが手に握っている箸の合計本数を当てるという単純なルールながら、そこに駆け引きや心理戦が加わり、極めるほどに奥が深い、土佐の酒席を盛りあげる伝統文化のひとつです。
高知県では、この伝統的な遊びを競技として楽しむ「はし拳大会」が県内各地で開催されています。さらには、日本はし拳協会が認定する大会の結果をもとに、初段から名人10段、さらには最高位の拳聖まで認定する段位認定制度も創設されています。

◇◇ はし拳の基本ルール ◇◇



1.準備するものは、短めの朱塗りの箸6本に、日本酒と杯。
  対戦する二人が、それぞれ3本の箸を持ち、向かい合って座ります。
2.じゃんけんで、「受け」(先攻)と「打ち込み」(後攻)を決めます。
3.お互いに、相手から見えないように後ろ手にして、0本?3本までの箸を握ります。
4.「打ち込み」(後攻)は、「いらっしゃい!」の掛け声とともに、握った箸が見えないように、勢いよく手を前に出します。
5.「受け」(先攻)は、相手が握っている箸の本数を予想して、両者の合計が3本になるように箸を握り、相手から見えないように、「3本!」と言いながら前に出します。
6.「打ち込み」(後攻)は、相手の箸と自分の箸の合計を予測して、「1本!」あるいは「5本!」とコールします。

※両者ともコールできるのは奇数のみ。「受け」(先攻)は、「3本」、「打ち込み」(後攻)は、「1本」か「5本」しか言うことができません。 もし、間違って、「2本」、「4本」など偶数をコールすると「チョンボ」(負け)となります。

7.両者が手を開いて、握っている箸を見せ合います。
  箸の合計が宣言した数と合っていたほうが勝ちとなります。
  両者の予想が外れると引き分けとなり、次は、先攻、後攻を入れ替えて2戦目が行われます。
8.三本勝負で、先に2勝したほうが勝者となります。
  負けた方は、ペナルティとして、杯で日本酒を飲み干します。

【土佐はし拳全日本選手権大会】

高知県各地で行われている「はし拳大会」の中で、最大の大会が毎年秋(9月~10月)に高知市内で開催される「土佐はし拳日本選手権大会」です。
この大会は、日本はし拳協会が認定する正式大会のひとつで、3人一組で行われる団体戦と個人戦があり、県内からたくさんの選手が集まり、和気あいあいとした雰囲気のなかにも熱い真剣勝負が繰り広げられます。
本大会は、勝敗を競うだけでなく、はし拳を通じて高知の酒文化を次世代に継承し、県内外の方々にその魅力を知ってもらうことを目的として開催しています。

 

■お問い合わせ:高知県酒造組合 TEL:088-823-3558/Mail:info@tosa-sake.jp

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